イタリアで行われる近代・現代アートフェアmiart 2023に合わせ、ファビアナフィリッピはスピーガ店おいてMatteo Nasiniによる”Secret Garden”と題するインスタレーションを展開しました。

Matteoは今回、時空を超えた夢のようなイメージに命を吹き込むテキスタイル表現の可能性を追求し、小宇宙を想起させる作品群を発表しています。
インスタレーションにはミラノ本店の全空間が使われ、理想郷のような風景を作り出しました。その中に誘われた観客は、自分なりの感性で瞑想を深められるよう誘導されています。

マッテオ・ナシーニは、さまざまな形、比率、表現方法で、テキスタイルを巧みに研ぎ澄ませています。カラフルなタペストリー、プリミティブな彫刻、ウールで覆い尽くされた構造物がショップ空間の中に配置され、アブストラクトな風景を作り出しました。

このコラボレーション・プロジェクトにはファビアナフィリッピのDNAが反映されています。ファビアナフィリッピは、伝統的な職人技術を用いた糸加工や、芸術作品の保存を目的とした取り組み、フェスティバル・ディ・ドゥエ・モンディ（イタリアのスポレートで開催される夏の音楽とオペラのフェスティバル）への継続的な支援を通じてアートとカルチャーとの強い絆を育んでいます。

< About FABIANA FILIPPI >
ファビアナフィリッピは、卓越した職人技術によるニットウェアの伝統を受け継ぐ、正真正銘のイタリアのラグジュアリーブランドです。1985年にウンブリア州でフィリッピ・コチェッタ家によって設立され、長年にわたり素材の質と持続可能性に配慮したプロセスに細心の注意を払いながら、イタリアでデザイン、生産されたトータルルックのコレクションを展開しています。



< About MATTEO NASINI >
マッテオ・ナシーニは1976年ローマ生まれ。現在もローマ在住で制作活動をしています。2002年、ローマのサンタ・チェチーリア音楽院でコントラバスの学位を取得。2008年までは、リッカルド・ムーティ指揮のルイージ・ケルビーニ管弦楽団のメンバーでした。
マッテオ・ナシーニの作品作りは音のリサーチから始まり、サウンドと素材の深い洞察ののち、シェイプを見出していきます。この手法をもとに、音響インスタレーション、パフォーマンス、テキスタイル、彫刻作品など、表現方法が多方面に発展しています。