ファビアナフィリッピのカシミヤ
ファビアナフィリッピのカシミヤは、内モンゴル、アラシャン地方に生息するカシミヤ山羊を使用しています。年間の寒暖差が60度以上という激しい温度変化に対応するため、優れた体温調節特性を持つ繊維が発達することで知られる最高級のカシミヤです。
その体毛の中でも、大人の山羊一頭から年間100〜200gの糸しか採れない「デュべ」と呼ばれる、最も格の高い首回りの毛のみを使用。最上級といわれるこのカシミヤは、軽いのに温かく、極上の柔らかさ。細くて（＝キメが細かい）、長い（＝毛玉になりにくい）毛が特徴で、肌にしっとりと馴染みます。
ファビアナフィリッピは年間5,000㎏のカシミヤを使用し製品を生み出している、イタリアンカシミヤ産業のリーディングカンパニーのひとつです。


カシミヤ専門職人
ファビアナフィリッピにはカシミヤを専門に扱う職人がいます。糸の時点から国際基準に準拠したパラメーターに従って、ピリング、毛羽立ち、寸法安定性、堅牢度などを確認し徹底した品質管理を行っています。その後、手織り機でスワッチ見本を作り、クリーニングしたうえで寸法安定性をチェック、最終的には洋服に仕上げたサンプルで設定した基準をクリアしているかまで、各段階での厳正な品質管理が徹底して行われています。


サステナビリティ
最高品質の糸において世界的に著名な紡績会社カリアッジ社から糸の調達をしています。この会社は、Global Organic Textile Standard（GOTS）やResponsible Wool Standard (RWS)といったサステナビリティ認証を取得しています。カリアッジ社にはカシミヤ繊維において厳正な基準があり、ファビアナフィリッピで使用しているものは平均長38/40mm、幅が15.3/15.5μと決められています。
ファビアナフィリッピでは、出来るだけ多くのナチュラルカシミヤを購入し無染色で使用することに加え、植物や鉱物の天然染料を使用することにより化学物質の削減に取り組んでいます。また紡績から製品までを可能な限りイタリア国内ウンブリアにて行うことで、輸送に掛かる環境負荷も軽減しています。


「カシミヤルート」と呼ばれるウンブリア
イタリアではウンブリアを「カシミヤルート」と呼びます。この地では、カシミヤ産業に特化した企業が数多く創業し、いまも多くのリーディングカンパニーが拠点を置いています。また、ナチュラルカラーやニュートラルカラーのカシミヤに加え、この地はカラーカシミヤの発祥の地としても知られ、色彩にプライオリティを置いたカシミヤが生まれた場所でもあります。


メイドインイタリー
生産工程のほとんどをウンブリアにある本社または約300の工房で行う完全メイドインイタリー製。製造だけでなく、素材もほとんどイタリア製です。本社には生産に必要な機能 - スタイルオフィスから、サンプル製造、ニッティング生産、生産管理、クリーニング、仕上げまで – すべて揃っています。


ホールガーメント

ファビアナフィリッピは初めて島精機を採用したイタリア企業のひとつです。イタリアと日本の良さを生かしたホールガーメント製品を作っています。
島精機で作られた縫い目のないシームレスなニットは、肌に縫い代のあたりがないため、柔らかいカシミヤに包み込まれるような優しい着心地を実現します。贅沢でラグジュアリーな素材をそのまま堪能できる特別な仕立てです。
また、この技術的に革新性の高いマシーンは廃棄物を出さないため環境負荷がありません。


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