ブランドの哲学
ディスクリートラグジュアリーを提唱するファビアナフィリッピは、ニットウェアとクラフツマンシップの伝統に裏打ちされた正真正銘のイタリアン・ブランド。
現在も指揮を執るフィリッピ・コチェッタ・ファミリーにより、1985年にウンブリア州で設立されたこのブランドは、イタリア国内でのみデザイン・生産されるトータルブランドへと成長しました。
エレガントで洗練された嗜みのある着こなしを提案し、素材、品質、サステナビリティに細心の注意を払い、卓越したものづくりを行っています。ルーツであるウンブリア州はブランドの原点であり、その美学が進化する場所であり、伝統的なヘリテージの精神が強く根付いている場所。
現在、世界60カ国以上で販売されており、一流の都市にある旗艦店および厳選された卸売ネットワークにより展開されています。
創設者である兄ジャコモとその妻ドナテッラに娘が生まれた日、弟マリオとともに3人で、その小さな女の子の名前を自分たちのブランド名にすることに決めました。それがファビアナフィリッピです。
ファビアナの成長とともに、会社も成長してきました。
家族の持つ価値観が大切に企業資産として生かされ、会社組織がまるで家族のように同じレベルの熱意で一体感を持って事にあたる、緊密なコミュニティへと育ったのです。
エントランスにはオリーブの巨木があります。
フィリッピファミリーの実家がウンブリア名産のオリーブオイルを作っていることを象徴的に伝えています。
アートを愛する創業者のセンスで、エントランスには連続する照明の下にソファエリアが設けられ、
絵画やスカルプチャーなどのコンテンポラリーアートも展示されています。
ウンブリアの職人技術
「カシミアルート」と呼ばれる卓越した職人技術が集うウンブリア州ジャーノ・デッルンブリアにて創業。
この地を選んだのは、実家のオリーブの木に囲まれた中での、時間を掛けた精緻な手作業というストーリー性に惹かれ自然と選び取ったもの。
ウンブリアの誇る職人技術を、国際的に通じる抑制のきいた美しさで表現することをブランドのアイデンティティとしています。
製造だけでなく、素材もほとんどがイタリア製。本社には、生産に必要な機能がすべて整っています。スタイルオフィスから、サンプル製造、ニッティング生産、生産管理、クリーニング、仕上げまで。
徹底した品質管理:仕入れた生地はすべて一度まき直し、キズの箇所をチェックし、生産の際に使用を回避できるようにマークを入れます。ニットは編みあがったパーツごとにライティングデスクにてチェックし、手直し修正あるいは糸を解いて再利用しています。
クリーニング:ドライクリーニング、水洗いと2回の工程を踏んでいます。ニットはもともと糸が硬く伸縮性がないため、洗いをかけることで肌触りがソフトになります。その工程の具体的手法については企業秘密。
ウンブリアの景色を眺められる、外と一体化するような大きな窓から自然光がふんだんに入る明るい空間で職務にあたっています。
それぞれのセクションを各人が自由闊達に行き来し、みな充足したムード。
すべての人たちの間で信頼関係が成り立っていて、誰もがファビアナフィリッピを支える一員であるという誇りを持って働いています。
相手をリスペクトすることで一体感が生まれる、これもファビアナフィリッピの大切にする考え方。
持続可能な未来に向けて
ファビアナフィリッピは『自然』の持つ美しさへの敬意から、エネルギー消費と廃棄物の削減に役立つニットウェア機械への投資を含め、1990年から持続可能性に配慮した生産を行ってきました。
1990
無駄のない生産方式:ホールガーメントニットマシンの導入とマーカーの最適化によりロスを無くす。
FROM 2012
エネルギーの節約:太陽光発電システム、省エネ・節水の最適化プロセスを開始。
FROM 2014
パッケージ、ハンガー、ラベルを100%リサイクル、再利用可能な素材に。
FROM 2015
カーボンフットプリント:環境影響評価のための国家基準に準拠。
FROM 2018
スマートビルディングシステムの採用により快適性と省エネルギーの両立を可能に:環境の微気候条件を分析するペルージャ大学のプロジェクトに参加
2021
プロジェクト導入:環境負荷地域の生産チェーンを支援する、サプライチェーンファイナンスプロジェクト。
FROM 2022
42% のサステナブル素材:オーガニック素材、アップサイクル素材、認証素材を42 %使用したコレクション